抜歯後の注意事項
抜歯後の注意事項についてご紹介します。抜歯と聞くと抜歯後の痛みが心配な方も多いと思いますが、正しいケアをすれば痛みを抑える事ができます。逆に間違ったケアをしてしまうと激しい痛みに襲われる場合がありますので、抜歯の際には是非こちらの注意事項を参考にしてください。こちらで紹介する方法は、「親知らずを抜歯する方」、「矯正治療の為抜歯をする方」、「歯周病や虫歯の為抜歯をする方」などどのようなケースで抜歯をした方でも有効な方法です。
なぜ抜歯後に痛くなるのか?
まず抜歯をすることでなぜ痛くなるのかについてご紹介します。
歯を抜いた後の穴、抜歯窩(ばっしか)には血液が満たされて血餅(けっぺい)というゼリー状の瘡蓋のようなものができます。この血餅は傷口を治すために大切な役割を果たします。抜歯後に間違った処置をして血餅が剥がれてしまうと傷口から細菌が感染しドライソケットという状態になります。痛みの原因はこのドライソケットです。
ドライソケットになってしまった場合は約1~2週間の間痛みが続き、そこから徐々に痛みが和らぎ完全に痛みが治まるまでには約1か月程かかる可能性があります。
ドライソケットになってしまった場合は治療する方法がありません。その為、抜歯後の最も重要な事は血餅をはがさずにドライソケットにならないようにする事です。抜歯後の正しいケアでドライソケットを予防しましょう。
抜歯後の注意事項
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消化が良く、やわらかいものを食べてください
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お酒は控えてください
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運動は控えてください
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マッサージは控えてください
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タバコやコーヒーは控えてください
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入浴は湯船に浸からずにシャワーのみにしてください
ポイント:抜歯を行う当日と翌日はなるべく安静にしてください。抜歯前の当日と翌日に運動や食事などの予定がない事をご確認いただいてから治療をしていただくのがおすすめです。
抜歯後の正しいケアとは?
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抜歯後にはしっかりとガーゼをかむ
抜歯後には出血するのでしっかりとガーゼを噛んでください。噛む時間は約30分から1時間程度です。
唾液に少し出血が混じる程度であればガーゼを捨てて下さい。もし明らかに血が湧き出すような場合は変えのガーゼを当てて再度30分程度しっかりと噛んでください。血液をサラサラにする薬を服用されている方は血が止まるまでに時間がかかる場合もあります。抜歯の翌日まで唾液に混じって血が少し出る事があります。
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強いうがいをしない
抜歯後には唾液と混じって血の味がする為、しっかりと口をゆすいだり、うがいをしたくなりますが血餅が剥がれる原因になります。
口をゆすぐ場合には水を口に含んでそのまま吐き出す程度にしてください。
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指や舌で抜歯窩をいじらない
抜歯後には歯を抜いた場所が気になると思いますが、血餅が剥がれる原因になりますので指や舌で触らないようにしてください。
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痛みがある場合は鎮静剤をお飲みください
麻酔がきれた後に痛みがあるようでしたら、処方された鎮静剤をお飲みになってください。
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抜歯後にすぐに食事をしない
麻酔の効果は2~3時程持続します。麻酔が効いた状態で食事をすると、あやまって唇やほほ、あるいは舌をかんでしまうことがありますので、麻酔が切れたのを確認してから食事をしてください。
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硬い食べ物や刺激のあるものは避ける
抜歯後は食事を噛むのが難し為、できるだけ消化のしやすいお粥などをお召し上がりください。
また抜歯窩に食事が詰まる原因にもなるので、抜歯をした反対側で噛むようにしてください。
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腫れたときは
冷やしてかまいませんが、水を使ってください。氷、アイスノンなどは使わないようにしてください。
もしも、出血や痛みなどに関して異常がありましたらすぐにご連絡ください。
抜歯についてご相談下さい
抜歯について不安なお客様のお話を伺い抜歯をする必要があるのか、どのような抜歯方法が最適なのかをご説明いたします。例えば親知らずの抜歯の場合はしっかりと生えている場合と埋まっている場合があります。埋まっている場合レントゲン撮影を行い親知らずが顎の神経と繋がっていないかなどを調べる事が可能です。
抜歯についてのご相談は無料でできますので是非ご相談下さい。
*ご相談は無料ですが初診料200バーツがかかります。またレントゲン撮影が必要な場合は別途費用が掛かります。